先日、テニス雑誌スマッシュさん主催のセミナーを受講しました。
僕はベテランJOP大会を目指しているわけではありませんが、ベテランの試合の戦い方や身体のメンテナンスについて学ぶことが多く勉強になりました。スケジュール的に厳しかったのですが参加して良かったです。
以下は受講した際のメモ書き[E:pencil]
【佐藤政大プロ自己紹介】
子供の頃は全国大会までいくもほぼ一回戦負け、世代的には谷澤英彦プロと同じだそうです。30代で一般JOPに限界を感じ、怪我や挫折を経て40歳でベテラン全日本チャンプの夢を叶えたそうです。
【ベテラン大会について】
35歳~85歳までのカテゴリーがあり、最後は立っていられれば勝てるかもしれない的な話で笑わせつつ、85歳の試合など観ていると鼻にチューブを入れて戦っている人もいて勇気をもらえるそうです。ポイントの稼ぎ方についても興味深く伺いました。もちろん、大会を回るためのお金と時間の都合も大変で、お金のないときは車の中で泊まって牛丼が食べられれば御の字といったことも多々あったそうです。
【技術の話】
若いうちはスピードとパワーだけれど、40歳を超えると体力と回転で戦うそうです。3セットマッチを何試合もやる体力が必要になるとのこと(パワーより重要)。35歳クラスで5年間戦って思ったことは、速い球を打ってはダメだということ、速く打つと速く帰ってくる、ベテランの試合は(体力的に)倒すか倒されるかで、動画で見せていただいた道田選手とのラリーは体力を削るために、打てても打たずにラリーを長くしていました。膝が曲がらなくなってくる中高年スピナーに対してはスライスのバリエーションを増やして揺さぶるのが効くそうです(よくわかる…汗)
【故障との付き合い方】
勝つためには、怪我をしないことと病気にならないことが基本ベース。30代の怪我の要因の一つは、体が重くて膝や腰にくることだった(ドキッ)。サポーターは安心のためにすべて持っていくが、基本は筋肉をサポーターにする。一番大切なのは、座る姿勢。僧帽筋を意識して骨盤を立てると自然と腹筋が付く。ウォームアップで大事なのは、ストレッチよりも骨を動くようにすること(骨のジョイントに血流を流す)。運動連鎖の中で打たないと関節に負荷がかかって故障に繋がる(形に拘るより運動連鎖)。身体の骨の可動域が解ってくると動きが解るし、怪我が減るしスピードも上がる。身体の中心を置いといて、早くボールに入って、軸をまっすぐで打てると良い(骨盤を上手く回す)。
【サポーターについて】 ザムストの池森さんより
運動連鎖の話、肘が痛いときは手首のサポーターが効くことがある。インソールの効能、足元のバランスが悪いと膝や腰に影響が出る。基本は筋トレでサポーターなし、痛いところのフォローに使う。
【質疑応答】
集中力持続のコツは?
→終わった後に楽しいこと(ご褒美)を考える。集中してるときは勝手に音楽が♪自分がビビりなのにビビッていないふりをする練習をする。自身はかなりビビりとの自己分析。
練習の中にダッシュなどどれくらい入れるか?
→地味な練習よりも、ゲームを日に5セットくらいやる。ピークに合わせる調整重視で、オフシーズンに試合すると簡単に負けることもある。
筋肉トレーニングはどのようにやっている?
→ウェートやらないでコアトレばかり(kensラボ、宇都宮整骨院の動画を参考に)、自重で体幹のトレーニングをしている。
サポーターのサイズを合わせる考え方
→締め過ぎないようにするのが大事(血流を阻害する)
連戦で気を付けていること
→アイシングとお風呂はやっている。食べ物も試合の合間は固形物を入れない。強くなるためのものは、練習だけではない、合間に何をやるかも大切。
【世界について】
スポンサーが世界ツアーを回るためのバックアップをしてくださっている。今年はドイツのシニアツアーにワイルドカードで出る予定。ITFのシニアツアーはヨーロッパで毎週やっている。日本でもITFのシニアツアーを二本で開催したい。セカンドキャリアで、シニアツアーで稼げる場所を作ってあげたい。