普段、夕刊はあまり読まないのですが、ときどき原真子さんのテニスの取材記事が出るので油断なりません。そんなわけで3面をいちおうチェックしていたら久しぶりに出てきました(過去に添田選手や貴男選手の記事も)
今回紹介されている山中夏雄さんは、若くして選手からコーチに転身して、浅越選手のナショナルチームコーチなどを経て現在は盛田ファンドの専属コーチを務め、内山選手、西岡選手、望月選手などをIMGでサポートしてきたそうです。
選手目線ではないテニスの記事、育成する側の心構えなどを興味深く読みました。
以下は気になったフレーズをメモ📝
- テニスも性格も、各選手の長所をなるべく早くみつけ、絶対に潰さないこと。ジュニア時代の西岡がラケットを折っても怒らなかったのはプロになる覚悟、自己責任を負っているのが見えたから。
- 望月のウィンブルドンジュニア優勝後もお互い淡々としていた。これは入り口にすぎない。目指すのはもっと高い頂だから。
- 21歳で選手を引退後は(伊達さんらを育てた)小浦さんの下でコーチ修行に入る。小浦さんは勉強熱心。当時から体のコーディネーション、どう体を使えばパワーが出るのかを追求していた。
- 2000年、一週間の契約で全米に帯同した浅越がそれ以上に勝ち上がっても帰国後のレッスンの約束があったので残らなかった。契約を守るのは信頼関係のベースと思った。この考えは米国で生きた。
- 盛田ファンドも設定した課題を達成できずに帰国する選手の方が多い。子どもも契約の意味は理解していて、ファンド生たちは盛田さんに感謝して、プロにならなくてもほかの分野で頑張っている。
- 個性のぶつかり合いがより重要になってきた。米国はかつてマッケンロー、アガシ、サンプラスなど個性的な選手を輩出してきたが、今はランキング上位は欧州勢ばかり。ビジネスはうまいが才能を伸ばし切れていない。
- 欧州にはコーチになる元トップ選手も多い。アルカラスのコーチはフェレーロ、勝てないジュニアの頃から南米遠征にも帯同して、夜遅くまで教える姿を山中は見ている。米国はそこまで親身になるコーチは希少。
- 日本の指導者は勤勉で選手に寄り添う。元プロ選手が指導の現場に入ってきているのもいい流れ。
- 今の日本の子たちはハングリー精神こそ表に見えなくても秘めているものがすごくある。それを大人がちゃんと見て引き出せれば、コーチが過去の経験にとらわれずに光る原石を見つければ、四大大会覇者が出ると思う。その日を信じてジュニアと二人三脚。
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