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東京150年 - 建築の遍歴 ~明治・大正を中心に~ (2018.11.4 開催)

東京150年 - 建築の遍歴 ~明治・大正を中心に~ (2018.11.4 開催)

ヨネ先生の講義備忘録 開催要項

以下はメモ書き(走り書き)

古河邸、澁澤邸、明日館は大正の建築

大正を理解するには明治を学ぶ。

法隆寺からの日本建築は明治で西洋建築が始まる。それから150年。

明治の西洋建築の特徴はベランダ。

ブリジェンスが清水喜助(2代)を起用して築地ホテル館を建てる(明治元年 1868)

清水建設創始者

明治5年に第一国立銀行、岩崎邸の上に松本城みたいな作り。

三田演説館(設計者不詳)明治8年1875 現存

東京医学校本館 明治9年1876

対象を装った非対称の美意識

Jコンドル 1852-1920

明治14年にやってきて日本建築の近代化を早めた

二つの役割、設計と日本人を育てる

ニコライ堂や旧岩崎庭園洋館などを設計

岩崎邸は装飾が目覚ましい、特に階段の素晴らしさ(階段が建築のクライマックス/吹抜け)

フランク・ロイド・ライトの階段は異常

ベランダは暑さをしのぐために必要

ベランダがあるのは明治と思え

和館と洋館を作ったのは岩崎邸のポイント

洋館は見せるもので暮らさない、暮らすのは和館

江戸時代の大名屋敷も同じような作り

コンドルの弟子、辰野金吾など

工務大 明治12年?卒

辰野金吾日本銀行本店、明治29年 1896

山東熊、宮廷建築家、旧東宮御所迎賓館赤坂離宮)、明治42年 1909

明治天皇に「贅沢すぎる」と言われ、建築の表舞台から消える

迎賓館の隠れキャラ、甲冑

フランス学士院を真似ている

ルーブル宮を真似ながらベランダ付き

(コンドル先生の教えを受け継いでる)

曾禰中条建築事務所

慶応義塾図書館、明治45年 1912、現在免震工事中

明治39年辰野金吾、日銀京都支店、明治39年 1906

レンガを外に表した、それまでは表面は石

その集大成が東京駅(辰野式と呼ばれる)

辰野葛西事務所 大正3年 1914年

大正建築

後藤慶二

旧豊多摩監獄正門 大正4年 1915年

小ぶりの良さと手仕事の魅力、明治では絶対やらなかった

コンドルの遺作

古河庭園洋館 大正6年 1917

色合いが今までと違う、伊豆産の安山岩、野面石積み(明治では無かった)、色合いも変わった

二階にベランダをやめてバルコニー、一階はベランダをやめてテラス

古河財閥として違う色合いを出したかったのではないかと推測

庭と建物の連続性はコンドルならでは

建物内部の和室もコンドル本人が設計している、二階は全て和室、洋館が生活の空間となるのが明治の岩崎邸などとの違い

小川治兵衛(植治)による庭づくり

田辺淳吉(清水組の技師長になる)

晩香廬 大正6年 1917

小ぶり、手仕事の集積、おもてなし

内装のタイルの色合いが違うのが手仕事感

見えるところに変わった材料で驚かせて質問させるおもてなし

中村田辺建築事務所

青淵文庫 大正14年 1925年

渦巻き型の柱頭がすごい

フランク・ロイド・ライト

コンドルにかわる新しい時代

カウマン邸 落水荘

明日館 施主が遠藤あらたを介してライトに仕事を依頼した

明るさ暗さで人間の心理を操る、入り口の暗さから吹抜けの明るさを見せる

空間の時間性、物語性を見せるのがライトの建築