文芸春秋11月号に立花隆が田中森一にインタビューした『私が見た闇社会の怪物たち』というのがあって、これが面白く、立花氏が取材するきっかけになった田中氏の著書 反転―闇社会の守護神と呼ばれて を読みました。
特捜検事から弁護士に転進し、国家の正義から闇の世界の主人公を擁護する立場へと反転する半生…
バブルの絶頂と崩壊する過程での、さまざまな経済事件に暗躍した主人公を、裏側から見てきたドキュメンタリーとして秀作でありました。また、筆者の生い立ちと、検察時代の事件の作り方・潰し方も面白いです。
印象に残ったのは
・中岡信栄の金のバラ撒き方とタカる人々
・山口敏夫の図々しさと借金を勝ち取る執念
・許永中の敏腕プロデューサーぶりと懐への入り方
戻ってきたら、もういちどじっくり読み返そう(上司に貸出中…)
文芸春秋の対談は12月号にも続きがあるみたいで、そちらも楽しみであります。
ついでに、こんな本も関連資料で読みました。
特捜検察の闇 (魚住 昭)
田中森一の部分はバックデータ的に読んで(もちろん本人が書いたほうが詳細で面白い)、後半の安田弁護士事件では、検察の事件の作り方(でっち上げ方?)に怖さを感じる一冊でありました。
今回はテニスネタなし(^^; ⇒テニスblogランキング